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階下への振動音対策に対する不安は、、、
1、依頼する施工業者により階下への影響を低減する効果にばらつきがある事
2、公開されている同様の施工事例が少ないため要求性能に対して施工費の

相場が無い事

 
※以下は2018年6月当時の現場施工による打席制作画像です。
※防振ゴム、遮音シート等とボードを複層にして振動音の低減効果を狙っていました。

当社事務所の上階に「室内ゴルフレッスン教室」があります。このテナント入居前に階下への騒音確認をおこなった際は私の席(店頭)で「ショット時の振動音」が気にならなかったので「オーケー」を出しました。

数か月後に私の席位置が店舗奥へ移動となりました。その場所はゴルフレッスン教室の打席位置直下となりここから「ショット時の騒音」に悩まされる日が始まりました。

2018年6月、防振ゴム類とボード類を複層に組み合わせた打席の製作を工務店に発注しました。この時はボードと防振ゴム、遮音シートの組み合わせとして工務店に制作を丸投げにした発注をしてしまった事もあり、残念ながら結果として充分な性能が得られませんでした。

この時は現場施工の為、テナント休業日にすべてを終わらせる必要がありました。設置工事は、従前打席の撤去も含め丸一日、4人工と想像以上の時間と人手がかかりました。

そこで 室内ゴルフ練習時における振動音の低減に着目した工場製作物で現場設営時間の短縮と予定性能が確保されているようなプロダクトを探すようになりました。

しかし、当時私が探した範囲では相当の市販品等が見つけられず、自ら企画する事を決意しました。

振動音の発生源だったゴルフレッスンスクールを監修に迎え、前回の振動音低減ゴルフ打席の施工経験がある工務店を設計・製造として協力が得られることになりプロダクト製作が具体化していきました。

プロダクトのご紹介

 これらの経験から本プロダクトは素材・制作手順等を規定してあらかじめ一定の「騒音」低減を見込めるようにします。そして施工方法は主に据え置きによる打席等の部材設置とし、現場施工時間の短縮とテナント入退去時の作業簡素化を目標にしました。試行錯誤を重ねて開発した試作台セット(「設置手順」に掲載の画像です)はスコアゴルフレッスンの新井コーチが打感の最終確認を行い、併せて階下で測定を実施して簡易機器の計測による暫定値として騒音低減効果も確認できました。

プロトタイプ納品と数次改良

2019年11月20日

弊社2階テナントに納品後2回の内部改良により低減効果が一定の水準になった事をを確認。

安全性向上のため、支持台天板を木製からゴム部材へ変更予定、

2019年11月25日

足場台(スタンス部分)よりキシミ音有り

2019年12月5日

キシミ音対策のエクスパンジョン加工を施工

天板をゴム部材へ変更

20197年12月10日

エクスパンジョン加工の効果によりキシミ音が止まる事を確認できた。

ゴム天板の芝目等化粧について提案受ける

2019年12月26日

支持台脚部の改良研究

打席の内部反響音の低減研究

2020年1月16日

支持台脚部の部材改良により軽い音質へ改良

2020年2月6日

練習マット周辺の天板をグリーンのカーペット系部材へ変更して表装イメージの一体感を調整

支持台脚部の部材追加

支持台と足場台のエキスパンジョン部分に使用する部材の変更

2020年2月11日

支持台筐体内部の緩衝部材改良と階下への音質調整確認

2020年2月13日

玉置台空間箇所へ充填剤を補充

支持台のプレートを質量の高いものへ変更

​※スタジオ壁面の欠損箇所補修

2020年2月17日

2階ゴルフスタジオ内換気口に静音ダクト取り付け

※2/13,2/17施工後により室内壁面の換気口・壁の穴・コンセントが音漏れの一部になっていた事を改めて確認できた。

2020年2月25日

支持台脚部の部材追加

日本騒音調査による打席の騒音測定

※測定結果へリンク

途中経過のまとめ

・本プロダクトで階下への騒音を一定のレベルで抑える事が確認できた。

・当初予想していなかった壁面の穴及び

 「コンセント」「換気口」「吸気口」「巾木裏のスキマ」等からの音漏れがあり

 これらも階下等に影響を与えている事に気が付いた。

・ショット後、ネットにあたって床に落球するボールの音が意外と聞こえるので

 この対策も必要な事に気が付いた。 

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